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BLOGNPLUS(ぶろぐん+)
今度はちゃんと。
カイトがめーちゃんをうしろからぎゅー、です、よ?
このあいだみたいなシモでもないですし!
だからってェローでもありませんが!!

……某所に載せてた分の転載。


「め、ぇちゃあ~~、マ、マスターがぁぁぁ」
 いきなり開いた部屋の扉と同時に聞えてくるのは、いつもよりかなり舌っ足らずになってる弟の泣き声。
 ぺたぺたと裸足でフローリングを歩く音がして、ぐすぐすと鼻をすする音が近づいてくる。
 ベッドに寝転がって雑誌を読んでいた私は、とりあえず起き上がった。
 ぎしりとベッドが傾いで、自分以外の荷重がかかる。
 雑誌が落ちそうになったので、身体を伸ばしてベッドサイドのミニチェストに避難させたら、離れる方向に動いたのを咎めるように、腕が伸びできて腰に巻きついた。
「マ、マスタ、が、う……っく」
 私は幼子に抱かれたテディベアよろしく、膝の上にあげられうなじのあたりに、涙鼻水その他もろもろで汚れた顔を押し付けられてる。
「はいはい、今日はどうしたの」
 私は右手を持ち上げて、頭を軽く撫でてやる。
「マ、マスタ、がっ、おれ、おれのことっ」
 ぎゅ、と回された腕に力が加わる。幾度か息を吸って吐いて、間にしゃくりあげて、そしてようやく、よろよろとした声が出た。
「な、なきむしけむしはさんですてろってぇぇぇ~~」
 マスターに捨てられちゃう~~、と本気で泣いている、自分より図体のでかい男に、呆れるより先にほんっとにおバカで可愛いわぁと思ってしまうのだから、私のブラコンもとことん筋金入りだと思う。






その後。

「っく。う……」
「……落ち着いた?」
「……ぅん」
「そう、それじゃあほら、ティッシュで顔ふきなさい」
 渡されたティッシュでぐしぐし顔を拭くカイト。
「めーちゃん、きょおも、いっしょに寝ていい?」
「あーはいはい、わかってるから、準備してきなさい」
 いつものことなので、動じないメイコ。
「うん!」
 ようやくメイコを膝からおろして、気づく。
「めーちゃ、ごめ、襟とかぐちゃぐちゃ……」
 顔押し付けて遠慮なく泣いていたので、濡れて色が変わっちゃってます。
 髪の先もなんか濡れてるっぽい。
「そうねえ。ま、お風呂入るからいいわよ」
 謝り始めたカイトの声が再び湿り始めたのを察知して、気にしてないと明るく許すメイコ。
「……あ、そうだ! お詫びにおれが洗ったげる!」
 言うなり、カイトはメイコを抱き上げ→風呂場直行。


 ……この二人はふつーに風呂入りますよ。

 まあ、洗ってる途中でカイトが元気になっちゃって、「何やってんの……」って呆れられて「だってめーちゃん柔らかくて気持ちいいんだもん」とかふつーにやっててもいい気もします。

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